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カテゴリー:聖

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蘇生祭
珍しく独りで残業をしていると、森の方から龍笛の音が。
耳を澄ますとかすかに鉦鼓も…。
あと少しで、未明に夜陰の森から出てきた神々が、再び森に帰る時刻。
今年も一年が暮れてゆきます。


 掌が透きとほるかの闇寒し管弦の子等森を練り行く

 (てのひらがすきとおるかのやみさむしかんげんのこらもりをねりゆく)

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斬首の後のしづもりか
 往来に首落とされし地蔵独りゆえを語らずほほえんであり

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もんじゅ
 虚空蔵の厳しき御堂一筋の西陽象して彼我顕しぬ


 (こくぞうのきびしきみどうひとすじのにしびきざしてひがあらわしぬ)

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翼の人
 黄金野に青衣の女人降り立ちて大団円そう伝説どおり


 (こがねのにしょうえのにょにんおりたちてだいだんえんそうでんせつどおり)

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三保ヶ関
 海を向く鳥居は独り風に鳴る村の生活のレクイエムとして


 (うみをむくとりいはひとりかぜになるむらのたつきのれくいえむとして)

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黄昏
 そのかみは幼けく淫る神々が知らしし祖国今し老ゐしも


 (そのかみはいとけくみだるかみがみがしらししそこくいましおいしも)

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嘯雨
降りに降る!人の声、車の走行音、ビルの唸り、都市が発するすべての音を
かき消して、雨粒は地面に自分自身を叩きつける。

 雨音よ街に敷きませ 粒たちの砕ける魂のしづめなりせば


 (あまおとよまちにしきませつぶたちのくだけるたまのしずめなりせば)

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