いずもたける日記２

　霜焼けの小指を掲げオキザリス・パルミフロンス！雑草連盟

[10回]

　聖戦の敗残兵バーに独り己が兵器の頼りなきを責む

（じはーどのはいざんへいばーにひとりおのがうぇぽんのたよりなきをせむ）

[0回]

　薄玻璃のカクテルグラスの箔の縁を思ほゆ想ひ人と飲む夜は

[8回]

　六尺の床感冒の浮かれ夜も星は巡りて春立つらしも

[1回]

１０年ぶりくらいに、インフルエンザで寝込みました。
５日間の出勤停止。満喫しました。


　咳止みて少し庭を歩みをれば蝋梅の香あたり占めたり

（せきやみてすこしにわをあゆみおればろうばいのかあたりしめたり）

[4回]

　佐保姫の午睡の床かしどけなくハナニラ繁き明るき野あり

[12回]

　５ピースもフライドチキンむさぼれり　かすかに恋ふる人嫁ぎし夜

[4回]

　石くれをひとつ手にして烏等に対せば礫の冷たきに怖ず


（いしくれをひとつてにしてからすたにたいせばつぶてのつめたきにおず）

[0回]

　祖父逝きて二年経たば盛りなる彼岸桜に春風優し


（そふゆきてふたとせたたばさかりなるひがんざくらにはるかぜやさし）

[11回]

　盛りなる彼岸桜は去年よりも少し太りぬ母も老いにき


（さかりなるひがんざくらはこぞよりもすこしふとりぬははもおいにき）

[2回]