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銅像
 夕暮れの広場偉人の彫像の影足元に伸び来るを避く

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蘇生祭
珍しく独りで残業をしていると、森の方から龍笛の音が。
耳を澄ますとかすかに鉦鼓も…。
あと少しで、未明に夜陰の森から出てきた神々が、再び森に帰る時刻。
今年も一年が暮れてゆきます。


 掌が透きとほるかの闇寒し管弦の子等森を練り行く

 (てのひらがすきとおるかのやみさむしかんげんのこらもりをねりゆく)

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虚袋(こぶくろ)
胃袋の兎畏れる 死肉らに我が虚ろ袋占められむかと

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浪の花
大岐浜は南国土佐らしい長大な白浜ですが、直ぐ近くの足摺岬には白山洞門という巨大な自然の洞門があります。洞門の奥には大きな砂利の浜があり、洞門と浜に打ち寄せる波は、おおきな反響音となって砕けています。最近、洞門の岸壁に少女の横顔らしいものがあると話題に…。たしかに、そう見える?!


 大岐浜ざんざんばらんざんばらん老婆が髪をかき乱すごと

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寒波
 雨音の冷たきを独り聞きをれば冬の薄皮降り積むを知る

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空ノ庭
帽子を贈った。想いが通じた。


 よこがほのポートレートはどの雲を捉へたりしか維新のもものふ

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おほかみをとこ
「さんけべつひぐま事件」 ウィキペディア史上最恐の記事です。


 満月の夜更け羆は逞しき毛皮を脱ぎて人に生れたし

 (まんげつのよふけひぐまはたくましきけがわをぬぎてひとにあれたし)

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司牧
 泥水にぢっと凝らせど冬空は見えず 羊も傍らの我も

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我が罪
 真夜中の家路を急ぐ足元にべっとり濡れた石礫あり

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雲行き
 なるようになれと安酒あをれども家路思ほゆ雨雲近し

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