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清きを恥じて
 迷いなく秋空を駈る雲一朶妹のまなじり耐えかねて伏す


 (まよいなくあきぞらをかるくもいちだいものまなじりたえかねてふす)

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挽歌
現実を直視しないうた、生活に寄り添わない歌、気をつけたい。


 腹見せて召さるる金魚ぢっと見て挽歌ひりだす弔いもせず

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立秋
落ち蝉が再び幹に登らむと僅かいざりて夏傾きぬ

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さるすべり
龍馬伝、岩崎弥太郎が後藤象二郎に命じられて土佐一国の楠の本数を数えさせられます。秘境の杣人が飼っているニホンザルの挑発に対して怒り心頭の弥太郎を演じる香川照之、本当に面白いです。


 ぬばたまの陰濃き庭の繁り葉を一房高み百日紅眩し

 (ぬばたまのかげこきにわのしげりばをひとふさたかみさるすべりまぶし)

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すなどり
 漁もせで猟も行かねど両の手は料を賜ひて糧を得たるぞ!


 (りょうもせでりょうもゆかねどりょうのてはりょうをたまいてりょうをえたるぞ)

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地蔵
 涸れ果てて焦土のやうな我が庭を故郷となすか蝉の殻ひとつ

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第二児童公園
 花の名も鳥の名も皆かき忘れ祖母と歩めば緑濃き野辺

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リミット
リミットが近い。


 勤め路の百合の蕾の雨ごとに腫れ来るを畏れ急ぎ行き過ぐ

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蝉しぐれっ!
蝉しぐれ!蝉しぐれ!蝉しぐれ!


 雑巾を固く絞って教室を清めし夏の震う蝉の尾

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真夏
毎日暑くて暑くて溶けそうです。クーラーが切れた途端、寝苦しくて目覚めてしまいます。


 しづしづと降り積む光我が内の醜魂溶きて滴らせたも


 (しずしずとふりつむひかりわがうちのしこたまときてしたたらせたも)

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