かつてパリに一人旅したとき、韓国の若者とユースホステルで同室になりました。古代史を専攻する私が、朝鮮の三国時代の話をすると、彼は、外国人が自国の歴史をよく知っていることにとても喜んでいました。なかでも、「百済」の発音にはとても驚いたようで(韓国では通常、パクチェと発音します)、なんどもクダラと繰り返しては笑い転げていました。帰国後もお互いに何度かメールを交わしたのですが、優しい彼は、いまどこで暮らしているのでしょうか?とてもなつかしい思い出です。
天仰ぎ唾吐き続く隣人の行く末知るも伝ふ術無し
(てんあおぎつばはきつづくりんじんのゆくすえしるもつたうすべなし)
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