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カテゴリー:族

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月命日に
 祖母は逝きました。写真でしか知らない自らの父を呼びつつ、父の月命日の日付をまたぐと同時に逝きました。最後は、母の子となって、静かに息を引き取りました。

 葛城の御山に秋の雷がとどろ轟きみどりご逝けり

(かつらぎのみやまにあきのいかづちがとどろとどろきみどりごゆけり


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ピカデリー梅田
 月9の『全開ガール』に登場する「ル・サトー」の店主役の人、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」で出てたピカデリー梅田さんですよね(@_@)
 調べてみると、菅登未男さんというシニアタレントだとか…。


 点滴のはらりたらりと垂るたびに祖母の命の切り取らるる夜


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一言主
 強い風と雨の台風が上陸しました。たくさんの被害が出たようですが、盆地の濁った大気をすべて洗い流してくれたようです。山城との国境から、吉野の峰々まですべてくっきり見通せます。
 南向きの病室からじは、ぞくぞくと雲が立ち湧いて幻想的な金剛・葛城の連峰も望めます。かつて雄略天皇は、この山に御幸した際、自らの行列にそっくりの貴人の一行と遭遇しました。キレキャラでその名を轟かせる帝はさっそく大激怒。一触即発の雰囲気のもと、問答を繰り広げた(相手が、こちらの発した言葉をそのままオウム返しするのですから、短気な帝でなくてもキレるでしょう)のですが、最終的に、その貴人が事代主の神であることを知り、神の御前に畏まって衣服を献上したといいます。「吾は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神、葛城の一言主の大神なり」と発したその神は、一言主の神として、今も広い信仰を集めています。


 葛城の御山は嵐。湧く雲を祖母の奇声をなだめつつ見る


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日本新八景
天下泰平 五穀豊穣
四海静謐 海内和平

神社の鳥居や石柱にしばしば刻まれているこれらの祈願。
大昔から使い古されてきた文句ですが、その貴さはずっと普遍であることを、いまほど思うことはありません。
今日のNHK『歴史ヒストリア』は日本新八景が取り上げられていました。自然と人間の暮らしが美しく調和した日本の景色を観ていると、なんだかほろっと来ました。


 祖父逝きて二年 祖母は背子の名も顔も忘れて春田歩めり

(そふゆきてふたとせそぼはせこのなもかおもわすれてはるたあゆめり)

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変わるものと変わらざるもの
月に一度は実家に帰るようにしています。これまであまり気づくことはなかったのですが、庭の梅が変わらず花を咲かせているのを見て、人間の変化にはたと気づかされました。


 梅が枝は去年と違わず装ひて父の額の年経るを知る

(うめがえはこぞとたがわずよそおいてちちのひたいのとしふるをしる)

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バク
バクって、絶対クマの仲間だと思ってたら、ウマの仲間なんですね…。マレーバクもマレーグマもいるからてっきり熊側の勢力かと思ってたのに(笑)


 姑を母ひしと抱く 姑の記憶を喰らう獏払わむと

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ハイペリオンのやうに
一昨年より昨年、昨年より今年、できないことがひとつずつ増えてゆく。
ゆっくりとできなくなることもあれば、急にいくつものことができなくなることもある。
そして、それは不可逆。再びできるようになることはない。

 少しずつ人の姿を失ゐて 祖母はまだ水をすくはむとする

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Prunus × subhirtella cv. Subhirtella 2
 祖父逝きて二年経たば盛りなる彼岸桜に春風優し


(そふゆきてふたとせたたばさかりなるひがんざくらにはるかぜやさし)

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女庭訓
 子等巣立ち妹背は炬燵に寝ころびぬ 炬火よ生活を灼き尽くさしめ!


 (こらすだちいもせはこたつにねころびぬきょかよたつきをやきつくさしめ)

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今日のわんこ
 テレビには仔犬愛けくまろびしもほたえ疲れし祖母には告げず

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