忍者ブログ

カテゴリー:秋

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


蟷螂の眼に映えるうろこ雲

 秋雨のアベニューの舗路鈍色の蟷螂斃れ行旅死亡人

(あきさめのあべにゅーのほろにびいろのかまきりたおれこうりょしぼうにん)


ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]

PR

秋さんまワンクリックも迷いたる
武井壮に圧倒されて言及できなかったのですが、9月11日の記事に添えたかった歌は、佐藤りえでした。
「キラキラに撃たれてやばい 終電で美しが丘に帰れなくなる」


 ルノアルの乳房の女をロダン氏の銅の眼が射抜かむばかり



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]


カイワレの一途な恋が気に入らぬ
 貝割菜を題に採った俳句では、川端茅舎(ぼうしゃ)の「ひらひらと月光降りぬ貝割菜」が知られていますね。そもそもカイワレって秋の季語なんですね、知らなかった…。そういえば、大根の収穫時期は冬だから、そんなものなのかもしれません。



 太陽の方を気にするカイワレの向き変えてみた。黒い気持ちで。



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]


ニッポンの維新の秋は肌寒し
 明治維新から60年を経て昭和維新が叫ばれたように、戦後六十余年を迎えた今、再び維新が叫ばれています。どの維新も、日本の政治経済のシステム革新を目指した運動です。
 昭和維新運動は、困窮する東北地方、広がる格差、日本経済の頭打ち感に対する国民の焦燥が原動力となっていました。これが強いリーダーシップを求めるポピュリズムに呑みこまれた結果、次第に全体主義の様相を濃くし、日中戦争から大東亜戦争、そして敗戦へと突き進んでいくことになります。
 今再び維新を叫ぶ一派が、国民の支持を得て勃興しつつあります。大衆の欲望が政策に直結してしまうような将来に、私は不安を感じます。しかし小者の私自身は、何らの行動も起こせていません。いまできるのは、歌をひとつ紹介することのみです。

 「都べに兵ら乱るる夜ごろなほまどかなる面を妻に向けゐき」
             (山本友一 『北窓』 昭和16年)



 我のみを見つめし瞳今はただコーヒーカップの角砂糖見る



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[4回]


返事あらば林檎樹二つ植えなまし
 レミ・マルタン奮発してもルナ嬢は素知らぬそぶり十六夜の月



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[1回]


土佐堀は月に焦がれて綺羅ゝゝし


 土佐堀の水面に昔の女見ても水上バスの飛沫に消へぬ

(とさぼりのみなもにむかしのひとみてもすいじょうばすのしぶきにきえぬ)



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]


赤とんぼさだかならねど恋去れり
成瀬櫻桃子の「冬の薔薇さだかならねど恋ならむ」へのオマージュ、いやパロディです。


 生駒山直上何ぞおわすらむ雲の形やただごとならで



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]


残る蝉航跡雲もみだれ髪


 白髪葱のやうな雲刷く今日は塩ラーメン食ひたし柚子胡椒のせ

(しらがねぎのようなくもはくきょうはしおらーめんくいたしゆずこしょうのせ)



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]


上陸の吠声呑んで天高し

 彼の敵は天にありしか捕えらる活動家は空に唾はきぬ



ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]


蜩や毛馬閘門の量高し


 悪しき姉弱き妹と午後五時の毛馬閘門に秋待ちかねつ

(あしきあねよわきいもととごごごじのけまこうもんにあきまちかねつ)


ほかの短歌ブログも見てみる & 投票してみる
にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ人気ブログランキングへ

拍手[0回]