平成32年の落慶法要を目指して、10年がかりで興福寺の中金堂が再建されています。通勤の途次に境内を歩くと、朝早くからたくさんの鎚音が空に響きわたっているのが聞こえてきます。きっと創建時も、同じ場所で、同じ音が聞こえていたでしょう。千年以上の時を経て、街の様子や人々の生活はすっかり変わってしまったのに、変わらない時間と空間があるのでした。
現し世に再び甍掲げむと三笠の空に槌音高し
(うつしよにふたたびいらかかかげむとみかさのそらにつちおとたかし)
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