10年ほど前、強毒のセアカゴケグモが日本で発見されたことで大きな問題となりました。当時はセアカゴケグモの外来ルートや駆除について連日大きな報道がされていましたが、あっという間に日本に定着してしまったので、いまは誰も報道しなくなりましたよね。
実際のところ、セアカゴケグモの死亡リスクは、落雷と同程度だと言われています。自動車事故の100分の1以下です。行政も、当初は結構大規模な対策を講じていましたが、今はそれほどでもないようです。リスクへの対策は必要ですが、建て前と実際は区別する必要がありそうです。
節電の夏。実行可能な代案も提示せず理想や正論を前面に押し出してくる連中に対して、反論してはいけない風潮がはびこっているように思えてなりません。
70年近く前、米英という脅威からなんとしても日本を守らなければならない、この正論=建て前を誰も真っ向から否定することができませんでした。特攻隊を編成した帝国陸海軍の支持基盤は何だったか。それは、建て前と実際を区別できない我々のポピュリズムであったことを忘れていはいけないと思います。
ももしきのあうれりうすの桂冠の夜露の涙あやふし君は
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