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花散らし草間彌生の路地を行く
 ダイハツのTANTO EXEのCMに、リリー・フランキー演じるお父さんの別居中の奥さんとして登場する女性、とっても奇麗な人だなあと思ったら、西田尚美さんでした。先代のファブリーズのCMのお母さんです。ファブリーズでは、ちょっとお疲れだけどかわいい主婦のお母さんを好演していらっしゃったのですが、全然雰囲気が違います。どちらもとってもイイ!


 颯爽とデッキシューズで君は行く草間彌生の花散らす路地




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初燕見上ぐる空の高気圧
 日曜日以来の高気圧で、奈良公園の桜は全開!涙を誘うほどの美しさです。特に転害門~正倉院~二月堂あたりにかけては、観光客も非常に少なく、日向ぼっこしながらうたたねする鹿達と、ゆっくり花見を楽しむことができます。


 初燕見上げる空の高気圧南都を桜の浄土となしつ




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暴虐の景清門に桜敷く

 全山に桜誇らし暴虐の景清が首いずちなるらん

(ぜんざんにさくらほこらしぼうぎゃくのかげきよがくびいずちなるらん)




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高御座見渡し交はす花見酒
 平城宮の桜はいまだ三分咲き。風は強いですが、日差しがあたたかくでまあまあの花見日和でした。この調子だと、来週の土日も十分花見が楽しめそうです。大阪市内は、桜ノ宮も大阪城もう七分~九分咲きだとか。


 東に大仏西に高御座見渡し交はす花見酒哉

(ひむがしにだいぶつにしにたかみくらみわたしかわすはなみざけかな)



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月の眉禍つ唇照らしをり
 初対面の人とたくさん話をする。あくまでも快活に、笑顔を基本に、時に笑い声も交えて。あまり関心の無い相手の話にも興味津津のていで耳を傾ける。大人は、つねに大人でいないわけにはいきません。
 季節外れの歌ですが…


 三日月に手を伸ばしけり昨晩の凶つ唇罰するために

(みかづきにてをのばしけりさくばんのまがつくちびるばっするために)



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竹鶴の十七年で割る涙
 仕事でいやなことが続いてやるせない日は、独りでバーに行きます。バーテンダーと、悔しさの原因とは全く関係の無い世間話をぼちぼちして、2杯か3杯飲む。雰囲気によっては、マスターに一杯ごちそうする。ちょびっとぜいたくだけど、良い気分で家に帰れます。


 敗北といぶりがっこと竹鶴と…俺の日記の四月一日



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ムシャクシャの俺にしみ入るモクセイの香
 日曜の朝、あまりの腹立たしさに、会社を出た私は奈良公園をあてもなく彷徨いました。誰もいない浮御堂で、奈良ホテルの大屋根を見渡しながらバナナとあんぱん(笑)を食べたあと、春日大社へ。ある事情で、2年半も訪れることができなかったのですが、何も変わらぬ風情を保っていました。苔に埋もれたたくさんの石灯籠、緑に映える朱の建物。原始林のかすかな芳香。千年の歴史に比べると、2年半など、いかほどのものかということなのでしょう。
 さらに若草山、二月堂、奈良太郎の鐘楼などもまわって駅まで降りるともう2時間。いい運動になったし、むしゃくしゃした気持ちもずいぶん晴れました。



 真夜中に姿は見えねモクセイの香り沁み入る残業の俺



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春爛漫順う風とすれ違う
 幔幕は順う風を満帆に七堂伽藍桜爛漫

(まんまくはしたごうかぜをまんぱんにしちどうがらんさくららんまん)



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朧月子鬼はいずこ十三夜
 残業がえり、どのお店も閉まっているか満席で、足を棒にしながら流れ着いて、入った初めてのお店。同い年くらいのおかみが一人で切り盛りしていて、お客は誰もいません。なにかが始まる…、なんてことは無いですよね(^^ゞ


 厨房のおかみと客は俺っきり。朧月夜の子鬼はいずこ?



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おそるべき君等の乳房夏来る
 言わずと知れた西東三鬼の句。敗戦から二年以内に詠まれたと考えられています。敗戦により自信を失った日本男児に対し、自由を手にして戦後を謳歌する女性の自信に満ちた様子がよくあらわされています。夏は、女性の解放と同時に、日本の将来に約束された繁栄を表現しているのでしょう。
 しかし、女性の社会参画は、決して敗戦だけがもたらしたものではありません。20世紀の戦争は総力戦でした。総力戦社会では、マジョリティの男性だけでは経済をにないきれないため、女性や、人種的マイノリティにも多くの役割を果たすことが求められます。事務所や工場での労働や、病院や学校で勤務。戦争によってはからずも社会進出することとなった女性や人種的マイノリティに、正当な権利が認められることとなるのは、ごく自然なことだったでしょう。


 汗ばんだ午後の乳房を箱詰めの昭和団地も昔となれり




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