日曜のお昼時、みんな街に出かけていって、寄宿舎は物音一つしません。厚生棟へ続く渡り廊下を歩くと、ガラス張りの壁の外側に、カワセミの死骸が。燦々と降り注ぐ太陽の光でまぶしいくらいの大理石の敷石の上に、仰向けに小さく横たわっていました。
渡り廊下から見る限りでは、外傷はなく、翼に転々とあるヒスイ色の斑が、美しく輝いています。蟻が、食料の存在をかぎつけたのか、少しずつ、近寄ってきます。
燦々と陽の降り敷ける午後のパティオヒスイの骸つましく斃る
(さんさんとひのふりしけるごごのぱてぃおひすいのむくろつましくたおる)
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