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花さそふ比良の山風吹きにけり漕ぎ行く舟の跡みゆるまで
 宮内卿のうた。鏡のように澄み渡る湖と、これまた透き通るかのごとき清澄な空。淡海を囲む連峰は頂に雪を乗せ、大気はいまだ頬に厳しい。しかし水が温むのはもうすぐなのは、確かにわかる。そんな歌です。

 先日実家に帰ると、庭の枯れ草や木の葉を集めて堆肥にするゴミ捨て場が、一面のノジギクの海となっていました。ふだんあまり近づかない一角が白と黄色の菊の海になっていて…。知らぬ間に我が家の死角を守ってくれていたかのようでした。


 その祖を屠る肥場を祖国として野路菊の群れ風になびきぬ

(そのおやをほふるこえばをくにとしてのじぎくのむれかぜになびきぬ)


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