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カテゴリー:聖

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吊革の向かふに吹雪く日枝の峰
 吊革の向かふに今朝もマーガリン工場がゐる僕らの彼岸



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日の丸が滲んだやうに柿なます
 急激な株高と円安。どちらも歓迎されていますが、株高は良いとして、円安には一抹の不安がよぎります。直接的には、米国がなんとか「財政の崖」を回避したことによるドル高要素が原因ではありますが、円の価値が長期的に下落する前兆ではないかと危惧してしまいます。
 通貨の価値が何に立脚しているかは、多くの学者が探究しているにもかかわらず、21世紀の今になってもよくわかっていません。
 しかし、円貨を経済活動の基礎に置く人や企業がどれだけの純資産を持っているかということが、円の信用力維持のための大きな要素となっていることは間違いないようです。日本の国富の目減りがそろそろ見えてきた今日、ある日突然円がタタキ売られるような事態が発生しないか、とても心配です。


 苫家にも等しく年は明くらむか宝船の絵浮くワンカップ


 一艘の宝船の絵カップ酒に浮いて我が家に正月来る


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恋多きダナエも撞きぬ除夜の鐘

 大慈悲の観音の鐘二回撞く一つは母に二つ目は#$%&’(


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すさのおの鳥居に宿る虎落笛
 虎落笛(もがりぶえ)、気になる語彙ですが、竹垣や柵のように隙間をもった構築物に風がふきつけて、ぴゅーぴゅー鳴る風の音を意味するそうです。もちろん冬の季語。
 虎落とは、かつて中国で存在したといわれる、虎除けのための柵のことで、転じて、戦場における矢来などを指したそうです。


 スサノヲの荒ぶる俺の手鏡の向かふに怒るかほの幼けき

(すさのおのあらぶるおれのてかがみのむこうにいかるかおのいとけき)


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シリウスに向かって飛べ!!
 平成32年の落慶法要を目指して、10年がかりで興福寺の中金堂が再建されています。通勤の途次に境内を歩くと、朝早くからたくさんの鎚音が空に響きわたっているのが聞こえてきます。きっと創建時も、同じ場所で、同じ音が聞こえていたでしょう。千年以上の時を経て、街の様子や人々の生活はすっかり変わってしまったのに、変わらない時間と空間があるのでした。


 現し世に再び甍掲げむと三笠の空に槌音高し

(うつしよにふたたびいらかかかげむとみかさのそらにつちおとたかし)



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餓鬼共のジャングルジムの陰長し

 餓鬼共がジャングルヂムに取り憑ゐて最後の審判の地獄のごと



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残業の夜長は恋し牛丼屋
 行幸啓があるたびにその道筋となる大通りに、行きつけの吉野家があります。私は牛丼屋の中では吉野家が一番好きです。
 日本男児の常として、私も牛丼を無性に食べたくなる時があります。たいていは我慢するのですが、どうしてもあきらめきれない時、仕事帰りにこっそり立ち寄っています。


 アヴェックも向かいの親父も俺様も牛丼を食ふ御幸の街に



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稲魂が今し依れるか穂のそよぐ
 1960年代、120キロ近くあった日本人の年間コメ消費量は、今や50キロ台後半。50年間一貫して減り続けています。魚類についても、ここ15年間のうちに、一人当たり消費量は4分の3に減少しており、平成18年には、肉類の消費量が魚類を上回りました。
 我が国の食生活は、もはや半世紀前とはすっかり異なった世界のものとなっています。あらたな食には、あらたな神が宿ることになるのでしょう。


 稲魂よ御身はいつまでこの街の神にまします?依る穂も無くに



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北京まで1000キロを待つ青い桃
 今日のNHK短歌、好きな歌が取り上げられていました。
「トレーラーに千個の南瓜と妻を積み霧に濡れつつ野をもどりきぬ」(時田則雄)
 具体的に千個と明記することにより、農村(時田は十勝平野で農業を営んでいます)の広大な様を示し、また妻をそのかぼちゃとおなじくモノ扱いすることにより、妻もかぼちゃも等しく愛しいものであることがイメージされてきます。


 張家口の白樺並木トラックに青き桃積む農夫も一人っ子

(ちゃんちゃこうのしらかばなみきとらっくにももつむのうふもひとりっこ)


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旭日昇天と雲外蒼天
 楽しみですね!『みをつくし料理帖』。にしても、みをが北川景子さん、そして「小松原様」こと『土圭の間の小野寺』が、松岡昌宏さんとは…。


 山を巻くハイヌミカゼは知るらしい俺に災いが来るらしいと



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